ホーム>平成28年度 第1回山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会 報告

平成28年9月9日(金)、平成28年度 第1回 山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会を、山梨県立男女共同参画推進センターぴゅあ富士 大研修室にて開催しました。

今回の研修会では、ツル虎ノ門外科・リハビリテーション病院 理学療法士 平井郁弥氏を講師に迎え、『歩きたい気持ちを支援する 〜理学療法士の立場から〜』というテーマで、体験を含めた講義を行いました。
 
当日は37名が参加し、保健・医療・福祉領域に従事する介護支援専門員、保健師、介護福祉士など、それぞれの職種の方々と共に意見交換や体験を行い、充実した研修会となりました。

本研修会では、講師の平井氏から、「歩行には目的がある」という事を前提に、目的を持たせることの大切さや、歩きたいという意欲の引き出し方についての講義がありました。加えて、「歩く」という行為には、筋力や体力、バランス能力、柔軟性の他に、認知機能や視力、栄養状況等の多くのことが関連しているという事も、参加者と共に、体験しながら確認をしました。

例年、広域支援センター研修会では、実際の支援方法を体験して頂く、体験型研修会を中心に行っておりましたが、今回の研修会では、理学療法士の立場から、歩くことへの支援方法を、普段、気を付けて観察する視点から、考えていく内容で、講義を中心に行って頂きました。
参加者からは、「担当している方が頭に浮かび、どのように支援していくか、方向性が掴めた」や「すでに要介護状態の方ばかりに関わる為、支援の難しさを感じるが、自分自身を振り返り、支援に役立てたいと思う」という感想を頂きました。
 
 
地域リハビリテーション広域支援センターは常設相談窓口に加え、研修会終了後には相談窓口を設置しております。頂いた相談内容を今後はフォローアップという形で支援していきたいと考えております。
今年度は年間を通して、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の3職種の専門性を提案する研修会を企画しております。
今後とも研修会・相談事業を通して、保健・医療・福祉に携わる方々にこの事業を周知し、地域リハビリテーションの質の向上に努めていきたいと考えております。