ホーム>平成27年度 第1回山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会 報告


平成27年8月28日(金)、平成27年度 第1回 山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会を、勝山ふれあいセンターにて開催しました。

今回の研修会では、山梨県福祉保健部長寿社会課の認知症・地域支援担当 作業療法士 貫井信幸氏と、ツル虎ノ門外科・リハビリテーション病院 作業療法士 大胡田匡詞氏を招き、『本人の思いを中心とした地域リハビリテーションの推進について』・『認知症のある方への他職種支援〜地域包括ケアシステムの構築を見据えて〜』というテーマで、講義及びディスカッションを行いました。

当日は15名が参加し、保健・医療・福祉領域に従事する保健師、介護支援専門員、社会福祉士、リハビリスタッフなど、それぞれの職種が意見を出し合い、充実した研修会となりました。


本研修会では、山梨県長寿社会課の貫井信幸氏により、本人の思いを中心とした地域支援を進めていくために、住民から思いをすくい上げ、他職種が連携し、住民主体の地域支援を推進することが重要であることを、事例を通し、お話して頂きました。

講師の大胡田氏からは、認知症について知識を深めるとともに、地域で認知症のある方を支えるためには、より他職種の連携・サービスの活用を図る必要性があることを、事例や国の政策を交え、お話して頂きました。


研修会後半には、認知症がある方への支援で難渋していること、また、保健・医療・福祉領域の各職種が、認知症のある方にどのような支援ができるのかを、グループに分かれて意見交換しました。「認知症の知識を深めると同時に、それぞれの職種が情報交換・発信を行い、様々なサービスを活用し、連携していくことが必要ではないか」といった意見が聞かれました。

参加者からは、「様々な職種によって、感じ方や考え方が変わることを、研修会に参加したことにより、知ることが出来て良かった」、「認知症のある方に対するサービスや連携手段を知ることができてよかった」といった感想を頂きました。


地域リハビリテーション広域支援センターは常設相談窓口に加え、研修会終了後には相談窓口を設置しております。頂いた相談内容を今後はフォローアップという形で支援していきたいと考えております。

地域リハビリテーション広域支援センターでは、今年度、本研修会を含め、3回の研修会を企画・開催する予定となっています。皆様の所属事業所等に近い場所で、地域の現状に合った研修会を開催できるよう、今後も企画・検討してまいりたいと思います。

今後も研修会・相談事業を通して、保健・医療・福祉に携わる方々にこの事業を周知し、地域リハビリテーションの質の向上に努めていきたいと考えております。